串刺し

「あんた私のことわかってるつもりなの!? 救ってやれると思ってんの!? そんなの傲慢な思い上がりよ! わかるわけないわ!」
この言葉が私の胸に刺さって、体を突き抜け、背後の壁に私を縫い付けました。
それから私は一歩も、前へも、横へも進めないままです。
これは、抜けないのか。
抜けないのなら私はどうするべきなのか。