また凄いのを見つけたのでメモしますね

ID378名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/06/13(月) 22:07:47 ID:8ViNmWsw
「あんたバカァ」
最初は可愛いと思っていたアスカの口癖。
でもこう毎回言われると、結構凹む。
でもちょっとぐらい我慢しなきゃな。俺とアスカを比べたら、アスカの方が圧倒的に凄い。
この世に二人といないような美人だし、頭だって凄い。そんなアスカを結婚できた俺は幸せなんだ。
この幸福な結婚生活を壊したくない。
でも、やっぱりこうも言われると自身自信をなくす。 ちょっとは言ってやった方がいいな。
「ねぇ、そうやっていつも俺の事馬鹿にするのやめてくれないかな…。
「うるさいわね。そんな事どうでもいいじゃない。気にしなくていいのよ。」
あっさりと拒絶された。はじめから俺の言う事を聞く気が無かったみたいだ。
夫、愛している男の言う事を少しも聞いてくれない。これは変だ。いや、もしかしたら俺は愛されていないのかな。
凄く不安になってきた。どうしよう。怖い。アスカに見捨てられたら俺は…。
そう考えているとアスカの表情が一々気になる。寝ぼけた朝のアスカの顔、俺の作った夕食を食べている顔。
どれも何処か冷たくて俺を拒絶しているように見えた。


ID379名前:名無しが氏んでも代わりはいるもの 投稿日:2005/06/13(月) 22:09:49 ID:8ViNmWsw
俺はこのまま行くと壊れる。アスカと離婚したら壊れる事は確実だが、こんな結婚生活を続けていても壊れるだろう。
もう変なプライドに拘ってはいられない。どうせ壊れるなら、アスカが傍で壊れたい…。
「アスカ。」
「何よ?」
「アスカは毎日俺を馬鹿にしてるよね。俺の事どう思ってるの?もしかしたら嫌いなの?」
「あら、何言ってるの。好きだから結婚したんじゃない。愛してるわよ、貴方。」
目が本気じゃない。俺を蔑む様な目を、意図的にしている。なんでだろう。怖い。
「じゃあ俺の事馬鹿にするのやめてよ!こっちだって結構傷ついてるんだよ…。」
「私、知らない。」
もう駄目だ。俺はアスカの前で土下座した。いや、そんなお上品なものじゃない。
完全に体全体の力が抜け、くず折れて、アスカの前にひれ伏した。
「もうアスカの望む事ならなんだってする!!だからお願い。俺の事を嫌いにならないでくれ。
アスカが何を考えているのか、俺に教えてくれ。俺はアスカの考えのままに動くよ。だからもう曖昧な態度で俺を苦しめないでくれ!!」
俺はゆっくりと顔を上げ、上目遣いでアスカの表情を伺った。口もとが緩み歪んだ。
アスカは笑った。俺が壊れたのを見てアスカは笑っている。とても綺麗だ。
やっぱり、アスカは笑顔が一番いい。この顔を見るためなら、俺は何だって出来そうだ。笑ったままアスカはこう言った。
「ようやく自分の立場がわかってきたみたいじゃない。ふふ。じゃ、まず何をお願いしようかしら…。」
この日から俺とアスカの本当の結婚生活がはじまった。

(取り消し線部は転載者による)
こういうのするっと書けるのは凄いですよね。あやかりたい。